千年以上の歴史を持つ山と川の美しい観光地

・名所の特徴・見どころ

嵐山は京都の右京区と左京区にまたがる山です。観光地としては、そのふもとの桂川に架かる渡月橋の付近一帯を指してそう呼んでいます。
桂川は京都の西南部をつらぬく大きな川で、古くから天皇が舟遊びを行うなど遊覧地として利用されてきました。
渡月橋と呼ばれるようになったのは、舟遊びをしていた亀山天皇が、まるで月が橋を渡っているようだと感想をもらしたことが由来になっているといわれています。

歌枕として数々の歌にも詠まれ、その景観を愛でるために多くの貴族が別荘地としてきました。吉野勝秀もつい、こちらを訪れると、歌を思い浮かべてしまいます。

現在では国の史跡、名称にも指定され、夜間には橋が美しくライトアップされます。平安時代風の見物船から、当時と同じように鵜飼を楽しむこともできます。
まさに、千年以上の歴史を持つ観光地ならではの魅力といえます。

桂川付近には桜や紅葉などほかにも美しい自然が広がり、明治時代から公園整備が行われてきました。
上流の亀山、中洲の中之島、下流の臨川と3つの地区にまたがり、多くの観光客が四季折々の景色を楽しむために一年中おとずれています。

もうひとつ、嵐山の代表的な景色が竹林の小径です。

背の高い竹林に両側を囲まれ、まるで別世界につながるトンネルのような道が続きます。
ドラマやCM、ポスターなどにもよく使われているので、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

鳥の鳴く声や風に竹鳴る音、芳しい香りにつつまれていると、夏でも澄み渡るような涼しさを感じられます。
秋には紅葉による彩りも加わって、まさにここでしか見られない景色を満喫することができます。

嵐山は、古くからの寺社が多くあるスポットでもあり、吉野勝秀は以前に何度も訪れてきました。

行基が開いた法輪寺には、数え年で十三になる子供が十三詣りにたくさん訪れます。
曹源池庭園が有名な天龍寺は、日本初の史跡特別名勝で、さらに1994年には世界文化遺産にも登録されました。

ほかにも、時代劇のロケ地でおなじみの大覚寺、平家物語にも登場する祇王寺、
芸能人がお参りする芸能神社の車折神社、縁結びや子宝の神様で有名な黒木鳥居の野宮神社など、とても一日では回りきれないほどの名所があります。

寺社以外にも、時代劇役者の大河内傳次郎が造った大河内山荘庭園や、展望台から京都を一望できる嵐山モンキーパークいわたやまなど、見どころはまだまだあります。

湯豆腐やうなぎなど、京都料理を味わうことができる店も数多く、コロッケで有名なお店など、食べ歩きを楽しむこともできます。

・ベストシーズン

嵐山は日本さくら名所100選、日本紅葉の名所100選に入るほど、桜と紅葉の名所として知られている地でもあります。
桂川の周りには、ソメイヨシノだけではなく、さまざまな種類の桜がじつに1,500本以上も立ち並んでいます。

寺院にも桜の名所が多く、特に天龍寺の枝垂れ桜、二尊院の普賢象桜、そして仁和寺の御室桜などは有名です。
例年、3月中旬から下旬ごろが開花の時期です。通常であれば4月上旬ごろまでが桜のピークですが、嵐山にはさまざまな品種が生えています。
それにくわえて、盆地による高低の差から、開花のタイミングが少しずつずれていきます。

そのため、嵐山では4月下旬ごろまでたっぷり桜を楽しむことができるのです。

シーズン中には、トロッコ列車や保津川下りなどで桜を眺める観光客もおとずれ、大にぎわいとなります。

もちろん、秋も紅葉を楽しむには絶好のシーズンです。

例年では11月中ごろから色づきはじめ、11月下旬から12月上旬くらいが最大の見頃となります。
こちらも渡月橋から竹林の道、野宮神社、二尊院、常寂光寺とさまざまな名所でカエデやイトハモミジなど、300本ほどの紅葉が京の街を彩ります。

なかでも天龍寺ではこの時期に宝厳院が一般公開され、めったに見られない庭園で紅葉を楽しむことができます。

・アクセス方法

嵐山では観光シーズンになると、渋滞対策のために乗用車の乗り入れ規制が行われることがあります。
タイミングは、各寺院などの催事によっても変わってくるので、予想することは難しいでしょう。大きな駐車場もほとんどないので、鉄道やバスで行くことをおすすめします。

電車なら、JR西日本山陰本線の嵯峨嵐山駅から徒歩15分ほどで着きます。ほかにも、京福電鉄の嵐山駅・嵐電嵯峨駅、阪急嵐山線の嵐山駅・松尾大社駅を利用することができます。

バスで行くなら、京都バスか京都市営バスを利用できます。

パーク・アンド・ライドで郊外に無料、格安の駐車場も用意されているので、車でそこまで行き、公共交通機関を利用するのもよいでしょう。