名画を堪能できる建仁寺

こんには、吉野勝秀です。今回は建仁寺をご紹介します。

京都市の中央を南北に流れる鴨川の河原は、中世から近世にかけて人々が集う場所として親しまれてきました。

鴨川の東に華やかな奮起を漂わせる祇園のすぐ隣に、建仁寺の境内が広がっています。禅宗を日本に初めて伝えた栄西が、1202年(建仁2年)に創建した寺です。寺を開いた栄西も眠っています。

境内の南の端に建つ勅使門は、矢の根門とも呼ばれています。門に残る矢の跡は、応仁の乱の戦いの名残と言われ、寺の長く厳しい歴史を物がっています。山門・望闘楼から中心伽藍が、一直線に並ぶ形は禅宗様式として中国から伝えられました。望闘楼のけつとは、宮殿を意味しています。かつて、御所を望むことができたため望闘楼と名づけられたと言われています。

山門を進むと法堂・拈華堂の堂々たる姿が現れます。高さ19m、幅23m、奥行25mもあります。ここで、僧たちは禅の教えを学びます。堂内正面の須弥壇には、二人の弟子を脇侍とする釈迦三尊像が祀られています。

建仁寺の本尊である釈迦如来の左には、知恵第一と言われている阿難尊者、右には釈迦が亡くなった後、教団を率いたとされる迦葉尊者像が祀られています。この三尊の中に、花を摘んで微笑むという「拈華微笑」が表されています。心理の伝達は言葉ではなく、心で伝えるものという禅の神髄が込められているのです。

栄西は、13歳で比叡山の登り天台密教を学でいます。その後、2度にわたって中国の宋に渡り新しい宗教である禅を学びました。帰国後、栄西はひたすら禅の教えを広めていきました。栄西の教えに帰依したのが、当時新興勢力として力を現してきた武家階級です。鎌倉幕府の力強い支えの下に、建仁寺を開くことができたのです。

開山堂の前には、栄西が宋から持ち帰ったとされている菩提樹があります。中国で薬用として用いられていたお茶も栄西が日本に伝え広めました。建仁寺伽藍の一番奥にある方丈は、中国風を思わせる優美な建築です。内部には、独特の画風で知られる橋本関雪などの名画を見ることができます。風神雷神図?風など建仁寺を知らない人でも知っている名画があります。

建仁寺は、桜のシーズンに行くのも良いですが、静かな秋から冬にかけてもおすすめです。

電車で行く場合は、京阪電車で祇園四条駅下車徒歩7分となります。バスは、市バス東山安井下車で徒歩5分で着きます。駐車場は、30分で200円となりますが、拝観する場合は1時間無料です。

拝観時間は、3月~10月末までは10時~16時半、11月~2月末までは10時~16時までとなっています。